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熊本ここだけの話

ある熊本人の半生

2008/05/15 11:14

 熊本市東部に位置する熊本県立東稜高等学校で「ある熊本人の半生について」という演題の講演会がありました。講師は元ヤクルト本社専務取締役の平野博勝氏です。
 平野さんは熊本県旧木山町(現在の益城町)のご出身で、早稲田大学を卒業後、運転手やペンキ職人などを経て、ヤク東稜高校 008.jpgルト九州支店に入社。昇進に次ぐ昇進でヤクルト本社の専務取締役まで務められたという、バラエティ豊かな経歴をお持ちの方です。現在は「感性空間 オフィス平野」を主宰され、マーケティングやマネジメントに関することに携わられています。
 ヤクルト本社時代は海外現地法人の社長や会長を多数兼任しながらヤクルトの「世界ブランド化」を進められたそうです。今や確立された「世界のヤクルトブランド」も、はじめは何もないところから平野さん達のご努力で築きあげられたのです。そんな大変そうに思える偉業も、ご本人いわく「誰もやったことがないことを誰にも強制されずに自由にやりたいようにできた!」と楽しんで取り組まれたそうです。本当にエネルギッシュで自由な感性をお持ちの方です。
 
 講演会の中では、“熊本人”の先輩として熊本弁を交えながら、熱意たっぷりに高校生達に語りかけられました。生徒達もみな熱心に聞き入っていました。
 英語の“study”は日本語では“勉強(強いて勉める≠いわばつらいこと)”という意味に訳されていますが、本来の意味は“考える(自ら不思議な事柄に興味を持って自分なりに考えること)” だそうです。世の中には数や電子技術や恋愛など、様々な不思議でロマンに満ちた事柄がありますが、それらは数学、物理、文学に関する本を読むことで深く考えることができるというお話でした。本にはそれぞれの分野の物事を考えるための“言葉”が表現されています。人間は“言葉”がなければ考えることができませんが、本を読むことで様々な“言葉”を知り、物事を考えられる力が身に付きます。つまり、本を読むことで“study”の幅を広げられ、ひいては自身の幅を広げることができると話されました。そして、高校時代の今こそ、そういった“study(深く考えること)”が何よりも大事だと語りかけられました。
 そのほか、英語の“work”は日本語では“働く”と訳され、これもまた“つらいこと”というイメージになっていますが、本来は“作品”という意味なのだとか。ベートーヴェンなど歴史上に残る芸術家達の作品も“work”と呼ばれているそうです。私たちが日々、携わっている“work”も作品を残すつもりで取り組みたいですね。
 高校生達にとっては、貴重で多感な時期に、平野さんのように自由な感性と素晴らしい経歴をお持ちの方の話を聞くことができて、とても意義深い時間だったことでしょう。
 
 私たち企業立地課職員も仕事を通じて、このような講演を聞くことができ、「本当に役得!」といえる貴重な時間を過ごすことができました。仕事を通じて素晴らしい人々にお会いでき、人生のヒントをいただけるというのは、企業誘致の仕事ならではの醍醐味だと改めて感じました。
 
 最後に、熊本県に対しては、熊本の歴史、文化をストーリー化してトータルで熊本をアピールする発信力が必要だ!とズバっと指摘していただきました。
 この熊本通信も、全国のみなさまに熊本をお伝えする一つの手段として少しでもお役に立てていればと願っています。

 (企業立地課 小柳久美子)

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