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熊本ここだけの話

少年時代がエネルギー源

2008/07/16 13:10
 熊本県の最北部に杖立温泉という温泉街があります。ここで生まれ育った久野誠一さんは、多感な少年時代を豊かな大自然の中で過ごし、持ち前の好奇心で様々なことに関心を持って科学技術の研究に熱心に取り組まれ、現在はDOWAテクノロジー株式会社の代表取締役社長を務められています。先日、久野氏の母校の「小国町立下城小学校」で在校生に向けて「里帰り講話」が行われました。
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 久野氏は、杖立温泉街にある久野屋という旅館に生まれ、小学校1年生から5年生までを下城小学校杖立分校で、6年生を下城小学校本校で学ばれました。小学校時代は一日中川に入って魚を捕ったり、化石や宝石を探したり、山の木の実を収集したりと自然を遊び相手に冒険の日々だったそうです。時には、壊れた目覚まし時計を修理するために正常な時計を分解して壊してしまうなど、好奇心旺盛なあまりいろんな失敗も経験しながら、多くのことを学ばれたとのことです。小学校5年生の終わりに杖立分校から本校に転校するときには、100mのロープを使って、友達と一緒に分校から本校までの距離を測定したという懐かしいエピソードも楽しそうに語ってくださいました。そんな中で、小学校時代の先生が理科の実験や研究について熱心に指導してくださり、科学的思考体質を身につけられたことが、その後の人生に大きく影響したそうです。
 同和鉱業株式会社入社後も、海外での特許訴訟に直面されたり、中鉢氏(ソニー現社長)とテープ用メタルの研究で交流を深められたりと様々な経験をしたけれど、そのエネルギー源は少年時代にある!と語ってくださいました。

 

 実は、下城小学校は全校生徒が現在では27人にまで減少しており、小国町内の小学校の統廃合で今年度を最後に廃校になります。下城小学校の在校生も卒業生も母校が廃校になるのは、本当に寂しい気持ちだと思います。下城小学校最後の年に、自分たちの小学校を卒業された偉大な先輩のお話を聞くことができ、在校生達は豊かな自然に囲まれた環境で少年時代を過ごせることの素晴らしさや貴重さを改めて感じたことでしょう。そして、なにより、将来への夢や希望を大きく描くことのできる貴重な時間になったのではないでしょうか。

(企業立地課 小柳久美子)

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