熊本ここだけの話
ヨガと太極拳と豚汁
職場にヨガと太極拳をしている女性がいる。
辞書で調べてみると、ヨガ( Yoga )の語源は、「馬にくびきをかける」という意味だそうで、馬を御するように心身を制御するということを示唆しているのだそうだ。
紀元前2500年頃のインダス文明に、その遠い起源があるとも書かれており、日本に伝わった
のは、806年、唐より帰国した空海で、その後、真言宗や天台宗の「護摩」、「阿字観」等の密教行法として、現在に伝わっているとの記述である。
ヨガといえばあのオウム真理教による一連の事件を思い出すが、近年の健康ヨガはダイエット方法の一つとしてかなりの人気らしい。
一方、太極拳は中国の長い歴史の中から生まれた中国武術の一つで、緩やかで流れるようにゆったりとした動きが特徴であり、健康、長寿にも良いとされ、中国などでは朝の公園などで集まって練習している姿がテレビでもよく紹介される。
ヨガも太極拳も長い歴史の中で培われたいろいろな型があるようで、極めていくと結構おもしろいものなのかも知れない。素人判断ではあるが、どちらも柔軟性と辛抱強さが要求されるスポーツみたいな気がする。
ところで、音楽の譜面に曲の速度と発想を同時に書いてあるケースがある。たとえばベートーベンの交響曲の第一楽章にはアレグロコンブリオ(Allegro Con brio)と書かれているのが多く、第2楽章はアンダンテカンタービレ(Andante Cantabile)と書かれている。アレグロとアンダンテは速度記号で、それぞれ快速に、歩くような速さという意味である。ま た、コンブリオとカンタービレは発想記号で、活気をもって、歌うようにという意味である。この他よく使われているのに、マエストーソ(Maestoso 荘厳に)、ドルチェ(Dolce 甘美に)、レガート(Legato 滑らかに)などがある。
因みにヨガは、ラルゴレガート(幅広くゆるやかに且つ滑らかに)、太極拳はアダージョドルチェ(ゆるやかにそして甘美に切なく)といったところか。
スポーツもその他の趣味も仕事も、そして人の生き方も速度と発想を如何に組み合わせていくかが大変重要で且つおもしろいのではないかと考えている。この仕事はアレグロコンブリオで、家族との団欒はアンダンテカンタービレで、そして企業誘致は最高のスピードと情熱のアレグロヴィヴァーチェで、といった具合に。
ヨガと太極拳をしている職場の女性の得意料理は豚汁だそうで、これはさしずめモデラートエスプレシーヴォ(Moderato Espressivo 中庸で表情豊かに)といったところか。
(企業立地課 小野上)