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平成20年度半導体関連企業向け企業誘致トップセミナーを開催!
平成10月6日(月)、虎ノ門パストラルホテル(東京都港区)において、熊本県、熊本県企業誘致連絡協議会、熊本県企業誘致連絡協議会、セミコンフォレスト推進会議の共催で、首都圏における半導体関連企業の立地決定権を持つ方々を対象とした企業誘致トップセミナーを開催しました。
このセミナーは、本県への企業誘致を促進するため、業界の有力者を講師に招き、業界トレンド等興味深い話題を提供するとともに、本県の立地環境メリットについてPRする目的で、平成14年度から開催しています。
今年度のセミナーのテーマは、「環境技術をリードする“地球共生”くまもと!~半導体・太陽電池が世界を救う~」。
産業界では、環境に対する取組みが本格化しており、ビジネスとしてエコロジーを前面に押し出す企業が急激に増加しています。新聞紙上では環境・エネルギー技術が連日のように一面を賑わすようになりました。
現在、熊本県では、恵まれた自然環境のもと、半導体産業の集積が厚みを増す中で、この環境重視社会に貢献するトップランナーの工場がフル稼働しています。
そこで、今回は、「第一部 躍動する“半導体くまもと”」、「第2部 環境先進県“太陽電池くまもと”」の2部構成とし、現在、最も関心が高いと思われるテーマに添って、本県にゆかりがある5名の講師方による御講演と蒲島知事によるプレゼンテーションを実施いたしました。
なお、今回は、過去最高の450名を超える方々に御参加いただきました。
まず、第一部のスタートとして、現役最古参の半導体記者として30年超のキャリアを誇る㈱産業タイムズ社 専務取締役編集局長 泉谷 渉様から、「新時代を切り開く省エネルギー部材なら熊本だ!!~パワー半導体・太陽電池など環境にやさしいデバイス立国“くまもと”の全貌~」というタイトルで講演をいただきました。
泉谷様からは、「太陽電池・リチウムイオン電池・パワーデバイス等の環境技術の世界的な最新動向についての分析」、また、「最先端の環境技術の多くは、“くまもと半導体”の歴史とともに進化していること」、さらに、「熊本は、環境技術の事業展開の際に、自然的・地理的・技術的に圧倒的なアドバンテージがあること」等を御紹介いただきました。
また、講演から「原油をはじめとする原材料費の高騰、サブライムローン問題等の影響による景気減速の中、太陽電池・リチウムイオン電池・パワーデバイス等のエネルギー対策関連産業には、逆にスポットライトが当たってきた。」とのメッセージを受け取ることが出来ました。
次に、三菱電機㈱ 半導体・デバイス事業本部 副事業本部長 片岡正行様から「省エネと環境で伸びるパワーデバイス事業」というタイトルで御講演いただきました。
“シリコンアイランド九州”の中で最も長い、40年超の歴史がある本県の半導体産業は、三菱電機㈱が熊本へ立地されたことからスタートいたしました。
片岡様からは、最初に、三菱半導体の歴史についてお話しいただき、その中で、熊本半導体の先駆者である三菱電機㈱熊本工場について、現況及びこれまでの変遷等について御説明いただきました。
省エネルギー半導体と呼ばれるパワーデバイスについて、洞爺湖サミット開催中(8/7~8/9)に新聞各紙に掲載された「三菱電機のパワー半導体が2007年の1年間生み出した省エネ効果は、東京都全世帯の消費電力の約1年分」という広告を御紹介されるなど、三菱電機パワーデバイスの展開等について、製品写真やグラフを用いて、丁寧に御説明いただきました。
現在、家電のみならず産業界全体でのニーズが高まっている三菱電機㈱パワーデバイス。その最大生産拠点を熊本に立地いただいていることについて、あらためて誇りに思いました。
次に、坂井 滋 熊本県産業技術顧問から「太陽と水のくに-熊本自動車産業の可能性」というテーマで講演を行いました。
その中で、日産自動車(株)技術顧問でもある坂井 熊本県産業技術顧問は、現在、日産自動車㈱で研究・開発されている燃料電池車の事例を紹介等を行いながら、自動車産業の現状及び未来についての分析を行うとともに、太陽・水等、本県の豊かな自然に恵まれ発展してきた「熊本の新エネルギー技術」、熊本大学で研究が進められる業界注目の「新マグネシウム合金」等の紹介を行いました。
これらをふまえ、最後に「熊本県の自動車関連産業の未来」や熊本での「自然と調和する研究開発の拠点づくり」等、これまでの自動車業界での豊富な経験と、現在、熊本での実施している研究に基づく独自の提案を行って締めくくりました。
休憩後の第二部では、今や半導体業界のみならず産業界随一のポテンシャルをい秘めた“太陽電池”についての講演がスタートしました。
(会場ロビー展示コーナー)
まず、㈱ホンダソルテック代表取締役社長 数佐 明男様から「Hondaが目指す太陽電池事業とホンダソルテックの役割」というタイトルで御講演いただきました。
数佐様は、最初に、「Hondaの挑戦」として、1970年代の低公害エンジン「CVCCエンジン」等のHondaが開発した世界初技術や、数佐様御自身もF1部門の御経験も持つ「モータースポーツ」での戦歴、2足歩行技術を実現した「ASIMO」、実用開始の「燃料電池自動車」、2010年からデリバリー予定の「小型ビジネスジェット機」等を御紹介いただきました。
その後、Hondaの環境への想い、そして取組みについて御紹介いただいたあとで、太陽電池全体の市場、Hondaの太陽電池について御説明いただきました。
㈱ホンダソルテックは、熊本県大津町の工場で2007年に太陽電池の量産をスタートされ、同社の太陽電池は、現在、最も一般的な太陽電池の材料であるシリコンを使用せず、銅(Cu)、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、セレン(Se)を材料としたもの(CIGS太陽電池)で、「原材料の使用料が少ないこと」、「製造時のエネルギー使用量が少ないこと」等の特長があり、技術的な関心も高くなっております。
数佐様からは、このCIGS太陽電池の技術及び㈱ホンダソルテックの概要について、わかりやすく御説明いただくとともに、熊本で事業を行うメリットとして、「人材・技術者が多いこと」、「土地等の立地条件が新規事業展開に合致していたこと」「地域に根ざした事業活動を行うための基板が醸成されていた。」こと等を御紹介いただきました。
今や太陽電池関連産業は、本県の戦略的企業誘致の大きな柱の一つとなっておりますが、既に操業開始されている企業のトップの方から本県立地のメリットを御紹介いただくことで、本県への太陽電池関連産業の誘致活動に弾みがつく思いがしました。
第二部のお二人目は、富士電機システムズ㈱代表取締役社長 白倉 三德 様
に「低酸素社会に向けた新エネルギーが果たす役割」というタイトルで御講演いただきました。
富士電機システムズ㈱は、熊本県南関町の熊本工場で2006年にフィルム型アモルファス太陽電池の生産を開始されました。
同社の太陽電池は、フィルム型の「軽い・曲がる・薄い・割れない」、「(ロール ツー ロール生産が可能なため)生産性が高い」、「外部配線無しの高電圧仕様」等のメリットと、アモルファス(非結晶)の「(夏場の効率低下が少なく)年間発生電力量が多い」、「少ないシリコン使用量」、「製造時のエネルギー消費が少ない」等のメリットを併せ持つもので、両方の特長を追求し、独自のポジションで事業を追求されています。
白倉様からは、「太陽電池の市場動向」の分析や、「太陽電池が基幹エネルギーの一員となるための課題」の提言等をいただくとともに、フィルム型アモルファス太陽電池の特長をはじめ、同社で取り組まれている「地熱発電」、「燃料電池」、「風力・マイクロ水力発電」等の新エネルギーの実施例を御紹介いただきました。
最後に、富士電機システムズ㈱の本県「ソーラーエネルギー等事業推進会議」を通じた活動、同社熊本工場が地元和水町で実施されいる「里山再生活動」等を御紹介いただきました。本県の産学官連携活動への取組みや、立地された企業の方々の地域貢献活動について、セミナーに出席者された方々に具体的なイメージを持っていただくことができたのではないでしょうか。
白倉様の御講演をお聞きして、太陽電池だけではなく、新エネルギー分野での幅広く事業展開されている富士電機システムズ㈱の今後の事業活動について、期待感が益々高まりました。
最後に、蒲島 郁夫 熊本知事から、本県の立地環境や人材などのPRを行いました。
今年の半導体業界の厳しい業況をふまえ、知事から「逆境の中でこそ夢がある。熊本で夢の実現を!」というメッセージを発信するとともに、「皆様方の事業活動のお役に立てるよう、“選ばれる熊本”を目指して精一杯頑張ります。今後とも熊本県をよろしくお願いします。」ということを伝えました。
セミナー終了後の懇親会では、熊本の馬刺・焼肉の店「らむ」の方々が、ボランティアで熊本から来ていただき、新鮮で美味しい馬肉料理を御提供いただくとともに、「球磨焼酎酒造組合」の方々もボランティアで熊本から来ていただき、人吉・球磨地方の28の蔵元で育てられた極上の「球磨焼酎」の試飲コーナーを設けていただくなど、多大な御協力のおかげもあり、セミナー参加者に対して、熊本カラーを出したおもてなしを行うことができました。
蒲島知事をはじめとする熊本県関係者は、参加者と懇親を深め、情報交換や人脈形成を図りながら、本県への企業立地を積極的に働き掛けました。
当日御出席いただきました皆様方、講師の方々、懇親会で御協力いただきました馬刺・焼肉の店「らむ」の方々、「球磨焼酎酒造組合」の方々、この場をお借りしまして、あらためてお礼を申し上げます。
企業立地課 木原