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スタンフォード便り

旅立ちの季節

2008/03/20 20:31

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およそ1ヶ月ぶりでシリコンバレーに戻ってきました。
久しぶりのシリコンバレーは、桜の花が満開で、日本より一足先に春真っ盛りです。

アメリカの新学期は9月からですが、ここでは既に留学生の卒業時期になっています。ここには、様々なタイプの留学生(例えば、私費留学生、会社からの派遣、大学間交流、海外政府・企業間の交流プログラム参加者等)がおり、予定の単位取得ができ卒業する人、派遣期間が終わり帰任する人、さらにステップアップのため次の留学先へ出発する人等さまざまです。

私も数人の友人を見送りました。。
一人は、シリコンバレーのコミュニティ大学で声楽を学んでいた23歳の大学生です。この後、彼女はニューヨークへ行って、さらに音楽の勉強を続けると言って旅立っていきました。
ある人は、日本企業から派遣されている駐在員で、5年間当地で半導体関係のセールスに携わり、日本には帰りたくないと言いつつ、帰任して行きました。
またある人は、日本企業から大学に派遣されていた客員研究員で、この人は淡々と帰任の時期を迎えて、戻って行きました。
しばらくは、こんな送迎会が続きそうです。

私がスタンフォード大学に来て、昨年の9月から既に7ヶ月が経過し、改めて、幅広い年齢層と様々なバックグラウンドの人たちがここで学んでいることに気づかされます。
みんな各人のモーティべーションを持って、当地へやってきて、自分なりの成果を掴んで帰っていくのです。

卒業或いは帰任を控えた友人達のコメントも様々です。「夢の実現に向かって頑張る!」と言いつつにこやかに旅立って言った友。
ため息をつきながら、「日本へ戻ったら、また振り回される生活が始まるなぁ」と帰任した友。
「ここ(シリコンバレー)で得た人脈を仕事に活かして、自分のビジネスを始める!」と宣言して帰って行った友。
帰任の際のコメントもこのように様々です。

私は幸いなことに、まだ帰任するまで時間があります。
自分が戻る時には、「ここでやるべき事はやったし、友人も沢山できた。戻ったら、ここで学んだ事を活かして頑張ろう!」と明るく言えるように日々過ごすつもりです。

昨日、スタンフォードの社会学の教授と、様々な旅立ちのタイプについて話をしました。
その時の先生のコメントは~

留学、或いは、大学で学ぶことができるという貴重な時間は、非常に限られている。
だから、自分のスケジュール表を縮めてみたらどうだろう。
今できることを待つ必要はない。
より優先順位の高い事をもっと迅速にやって、自分のスケジュール表を縮めること。
集中して、1日1日をもっと自分の意志で生きていくことが大事だ。
私たち全員同じ時間を与えられているのだから。
今を大切に生きて行こう。

この先生は、既に現役を退官されていて、悠々自適に過ごしているのですが、毎年、自分なりのテーマを決めて、新しい課題の研究に取り組んでいるそうです。
日々安穏と目的意識も低く過ごしている学生を見ると、「もっとがんばれ!」と言いたくなるそうです。

私もこの先生に習って、今の自分に対して、もっとどん欲に、さらに熱意を持って行かなければと思いました。

情熱と言えば、有名な「青春の詩」という詩を書いた詩人のサミュエル・ウルマンの言葉を思い出します。

「人間はたんに年齢を重ねて老いるのではありません。
 理想を捨てることで老いるのです。
 歳月は肌にしわを刻むかもしれませんが、情熱をなくすと魂が皺だらけになります。」


魂がいつまでも若々しくあるように、いつまでも情熱を持って過ごすこと・・・・この事をしっかりと心に刻んでおきたいと思います。