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スタンフォード便り

物価上昇と食生活

2008/04/27 09:01

Supermarket042608.JPGのサムネール画像
最近、食品等の生活必需品の物価上昇が激しいですね。
4/25に総務省が発表した3月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く)によると、`前年同月比で1・2%上昇し、消費税率アップ時を除けば、十四年七カ月ぶりの高水準となった。’とは日本の状況。

こちらアメリカでも、日本同様、生活必需品の物価上昇で、消費者は生活不安を強く訴えるようになっています。


毎日のニュース番組も、新聞も、食品やエネルギー関連など生活必需品の値上げ品目が拡大し、低所得層に対する物価上昇の影響が大きくなっていることを懸念している記事がよく見られるようになりました。

そんな中、こんなコラムを見つけました。

アメリカで人気のクッキング・ウェブサイトAllrecipes.comに、読者から最近よく寄せられる質問です。

「どうしたら食費を安く押さえ、美味しく料理が作れるでしょうか?」

Allrecipes.comが言うには・・・

「最近では、人々はステーキを食べる頻度を減らしています。ステーキよりミンチを、シーフードだったら、サーモンよりもピラニア(!?)のような安い魚を求めるようになっているのです。
最近ヒット件数が多いレシピも、安くてボリュームのあるキャセロール(フランス語で、シチュー鍋の意味。北米では、刻んだ野菜や肉、パスタ、米、チーズなどをキャンベル・スープ・カンパニー社の濃縮スープなどと混ぜ合わせ、耐熱容器に入れてオーブンで焼いた家庭料理の総称)やチリを使った料理が上位に上がっています。」

最近の物価上昇の激しさに、アメリカ労働局の統計報告でも、全体の約5%の人が、家で食事を取る頻度が増えたと答えています。

フード専門家が読者の先の質問への答えは以下のとおり。

1.まずはスーパーへ行く前に買い物リストを作りましょう。
  1週間分の食事プランをたてるのです。レディ・メイド(電子レンジで数分チンするだけで出来上がる料理)の料理を買うよりも、自分で最初から作る方が余程安上がりです。

2.自分で料理しましょう。
  できあいの料理を買うのではなく、自分で最初から作りましょう。パンにつけるスプレッドも、ホムス(アラビア語で豆及び豆料理のこと。人気のひよこ豆のディップ)もフードプロセッサーに材料をいれれば、たったの7分でできあがりです。ピザだって、自分で作れば、子供達も一緒に料理ができて喜びますよ!

3.タマゴや豆を見直しましょう。
  確かに、タマゴの値段も上がっていますが、肉よりもずいぶん安いですよ。しかも、タマゴは用途が広く、色んな料理を作ることができる優れものです。たった3ドル(約300円。タマゴ1個が25セント)で、フリタータ(イタリアンオムレツ)も、ストラータ(材料を耐熱皿に並べて、上から卵液を流し入れてオーブンで焼いた料理。ブランチでよく食べられるもの)、キッシュ(フランス語。卵とクリームを使って作るフランス、アルザス・ロレーヌ地方の郷土料理。パイ生地の中に、卵と材料を入れて、チーズのせてオーブンで焼き上げるもの)も出来上がりますよ。

4.肉なしの食生活へ切り替えましょう。
  ベジタリアン料理は、食費を削るにはとても効果的です。肉を使わなくても、美味しいベジタリアン料理は沢山あります。

5.残りものを活かしましょう。
  ライスが余ったら、翌日はフライド・ライスを作りましょう。その日の夕食で残った食材も、工夫次第で翌日また別の美味しい一品が出来上がります。また、ラザーニャ、チリソース、スープ等は、多めに作っておいて、残ったら冷凍庫に保管しておけばいいのです。次には、解凍するだけで、料理をする手間も省けて、その週の別の日にまた美味しく頂くことができます。

6.冷蔵庫の中にあるものを活かしましょう。
  冷蔵庫を覗いて、あるものを使い切りましょう。手持ちの材料でレシピを検索するのは簡単です。レシピサイトのメニューは豊富ですよ。


いかがですか?
「なーんだ。これって、大半が日本では、多くの家庭で既に心がけていることだよね」と思われた方が多いのではないでしょうか?


でも、時間をかけず、効率的な事が大好きなアメリカ人って、自分で作る家での食事は、びっくりする程シンプルです。
例えば、朝食には、シリアル、昼食にはサンドイッチかサラダ、夕食は「電子レンジでチンするだけのレディ・メイド料理の組み合わせ」を食べている家庭って、結構多いと思います。

そういえば、アメリカ人の友達と「日本とアメリカでの料理にかける時間の違い」について、話をしたことがあります。

例えば、朝食の場合。
「日本では、朝から和食を食べるとすると、ご飯を炊いて、みそ汁を作って、明太子や鮭を焼いて・・なんてしていると、ご飯は既に炊いてあったにしても、準備に最低でも30分位はかかるかなぁ。」と私が言いますと、友人は「アメリカでは、1分以内だよ。」「どうして?」「だって、冷蔵庫からミルクを出して、シリアルにかけたら出来上がり。」

こんなアメリカ人にとって、上記の6つのアドバイスは、日本人の私たちからすると当たり前のようですが、彼らに実行を求めるのは難しいのかもしれません。


そのうち、スーパーに、コスト比較ができるような表示付きで、食材が色んなレディ・メード・パターンで売り出されるようになるのではないかなぁと思います。
その冷凍食品コーナーで、そうした食材を選択購入して、結局、家に帰って、「レンジでチンして混ぜるだけ」の食事を取っているアメリカ人の様子を想像するのは、非常に容易いです。

こうした生活様式の違いは、やっぱり文化の違いなんですよね。