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スタンフォード便り

今年の夏のトレンド~ボランツーリズム~

2008/06/29 01:11

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大学では6月中は締めくくりの月であり、単位を取得するための論文等の提出や卒業式等で非常に忙しい月です。
6月も後半に入ると、そうした忙しさもようやく一段落し、学生達は夏のバカンスへ出かけ、キャンパス内は途端に静かになりました。
今は、9月の新学期へ向けて、駐車場増設工事がキャンパス内あちこちで進められ、工事の騒音の中、新入生とおぼしきフレッシュな団体の下見ツアーが多々見られます。

 

 

 

これから3ヶ月余りのバカンスとなりますが、今年ブームになっているのが、「ボランツーリズム」(ボランティア+ツーリズム)という過ごし方です。

アジアやアフリカ等のエキゾチックな旅先での地域貢献活動をプログラムに組み込んでいるものです。

ツアーには以下のようなものがあります。
-南アフリカでのペンギン・レスキューツアー:6週間現地滞在し、期間中、ペンギンや海鳥に 餌の調達から巣の周辺の清掃まで行うもので、毎週末には2日間の休日プランも組み込まれています。費用は2,150ドル(約21万5千円)程度と紹介されています。

-カンボジアのシアム・リープ(アンコールワットがある地域)での孤児院訪問:ここでは孤児院を訪問し、子供達と時間を過ごすもので、希望者は施設への寄付をしたり、カップルが訪れ、孤児と養子縁組するケースも多々見られます。


-ネパールの仏教寺院の改修工事支援ツアー:これは2週間現地滞在し、実際に寺院の改修工事を手伝ったり、改修のために必要な費用を寄付したりするものです。参加者は連日、半日は現地の僧達と一緒に壊された瓦礫を片づけたり、寺院建設作業を手伝い、午後の半日は観光に出かけます。費用は2,500ドル(約25万円)程度と紹介されています。

これまでもボランティアをミックスしたツアーは行われていたものの、参加者のボランティア活動への理解が乏しかったり、用意されたプログラムが非常にタイトで、遊びの部分がなかったために参加者がついていけなかったりして、ツアー後の参加者の評判は今ひとつだったようです。
そうした過去の反省も踏まえて、今年からは特に「現地でのボランティア活動」と「観光」のバランスを大事にしたプログラムが数多く準備されています。

こうしたツアーはインターネットでツアー参加の申込みも簡単に出来ます。
ご参考までにいくつかサイトをご紹介します。
http://volunteer-platform.org/forum/?gclid=CJOvtfi8l5QCFSUqagodnl83tg 

*海外ボランティアNGOの日本語サイトです。


http://www.voluntourism.org *アメリカ・メキシコをベースとしたNGOの英語サイトです。

「意義のある休日を過ごしましょう」という傾向は、今後世界的に広がっていくようです。
この「ボランツーリズム」を成功させる秘訣として、ウォールストリート・ジャーナルから4つの提案がされていました。
1.参加目的を明確にしましょう。
 旅行目的地やボランティアプログラムを検討する前に、参加者自身が何ができるか、何をしたいを決めておくことが必要です。例えば、現地で日本語や英語を教えるとか、津波等の災害復旧ための改修工事を支援する等、自分が持っている時間とお金をどのように有効に使いたいのか明確な目的意識がまず必要です。

2.旅行期間中、ボランティア活動と観光のバランスをどのように時間配分するか決めましょう。
 環境の異なる海外でのボランティア活動は、予想外に体力的にも精神的にもハードです。自分の許容範囲を認識した上で、決められたプログラムとは別に自らリラックスタイムを組み込んだり、現地の文化を理解するツアーを申し込んだり・・メリハリのあるツアーコーディネートをすることが必要です。

3.旅行費用及び寄付金の使い途を確認しましょう。
 通常の観光と異なり、ボランツーリズムは現地の恵まれない環境にある人々を支援するという目的のあるプログラムです。参加者は自らの活動がどのように地域貢献できたのかを確認することによって、より満足感を得ることができます。実際、現地の活動団体によっては、寄付された費用の大半が組織存続のために活用され、支援が必要な人々にはわずかしか提供されないというケースも多々みられるようです。

4.ツアーの成果を具体化しましょう。
 3週間以上の長期滞在と数日の短期滞在では、現地での活動内容も異なります。長期滞在ですと、前半、活動に必要な知識取得のための研修時間が持たれ、その後、実際の活動に入ることができるため、何を成し遂げるための活動であったか具体的な内容を把握することができますが、短期ですと研修時間も取れないため、公園の清掃や学校の壁の補修等の部分的な活動を行うということになるでしょう。いずれの場合も、具体的に何をしたかを確認することで、より充実感を得ることができるでしょう。

さて、日本では7月後半からいよいよ夏休みがスタートですね。
今年は、どんな長期休暇を過ごされるのでしょうか?
ボランツーリズムの体験も意義あるものになるかもしれませんね。