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スタンフォード便り

新大統領誕生!

2008/11/06 07:34
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昨日、大統領選挙当日、私は、日中、サンフランシスコ市役所市長秘書室を訪問し、その途中で、市役所内投票所から続く投票の順番待ちの長蛇の列を目にしました。かつてなくアメリカ国民の関心を集めている今回の選挙の結果がどうなるのか、深夜の開票速報が楽しみだなと思いつつ、サンフランシスコ市役所を後にしました。

そして、昨夜(11月4日)午後8時(太平洋時間)、スタンフォード大学では、「バラク・オバマ氏、勝利確実」の一報が出ると、キャンパス内の「メイン・クワッド(中央庭園)」に集まっていた数百人の学生達は歓声をあげ、かがり火をたいて、アメリカ国歌「星条旗よ永遠に」を歌いながら、勝利の喜びに浸っていました。

自宅に戻ってからは、深夜までTV報道にかじりついていましたが、オバマ氏の地滑り的な大勝利は,同氏の勝利スピーチが始まり、”Yes,we can!"の連呼で最高潮に盛り上がり、シカゴのグラントパークの会場に集まっていた約12万5千人の興奮と感動が画面から伝わってきました。会場のアフリカン・アメリカンの人々は涙している姿も見られました。スピーチが終わり、オバマ氏とバイデン氏が抱き合い、喜びを分かち合っている姿は、まさに過去の長い黒人差別の歴史を乗り越えて、かつてない経済危機に直面している超大国のアメリカの未来を、初の黒人大統領に託した新しいアメリカを象徴する歴史的瞬間でした。

今回の大統領選挙は、早くからオバマ氏の優勢が伝えられていたものの、「ブラッドリー効果」が懸念され、フタを開けるまでは結果は分からないとも言われていましたが、結果は、1964年以来の民主党大統領候補の圧倒的勝利となり、初の黒人大統領選出という歴史的イベントとなりました。さらに、今回の選挙に関連して、以下のような歴史的出来事が報告されました。


・女性初の民主党大統領候補を目指して、ヒラリ-・クリントン氏が党大会ぎりぎりまでオバマ氏と互角対の選挙戦を繰り広げたこと
・民主党の候補者選出の厳しさから、過去最長の選挙運動期間となったこと
・共和党の副大統領候補として初めて女性候補サラ・ペイリン氏が選ばれたこと
・1920年にアメリカ女性に選挙権が与えられて以来、最高の投票率となったこと
・ウォーターゲート事件以降選挙資金調達システムがスタートしましたが、今回は前回(2004年)選挙時の2倍となる過去    最高の16億ドル(約1,600億円)という大金が両候補の選挙資金として使われたこと。
・そしてオバマ氏は過去最高額である7億ドル(約700億円)を支持者からの寄付により集めたこと

スタンフォードの投票所での出口調査では、投票数の75%がオバマ氏を支持したという結果がでています。

大統領選挙から1夜明けた今日11月5日も、昨夜のオバマ氏勝利の余韻が続いています。
今朝8時(太平洋時間)には、ブッシュ大統領からオバマ氏へ祝勝スピーチが送られ、「速やか且つ円滑な引継ぎ」が
約束されました。

新大統領の就任式は、来年1月20日に予定されていますが、かつてない経済危機の中、既に新大統領の指示の下、「シ
ャドウ財務チーム」が今週末から活動をスタートさせるそうです。

アメリカ国民は、約7割の人々が「経済の早期回復」を、新大統領へ求めています。
新大統領は国民の絶大なる支持を背景に待ったなしで、今後、経済の回復、イラクからの軍の撤退、健康保険、教育等、
数多くの問題と格闘することになります。幸いなことに、今回の国政選挙で、上・下院議会とも2004年以来、民主党が共
和党を上回る状況となっており、新大統領のバックアップ体制は整っています。

オバマ大統領が、この国民の支持にどのように応えていくのか、みんなが注目しています。