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スタンフォード便り

第44代アフリカン・アメリカン大統領の誕生

2009/01/21 11:52

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世界中が注目する中、1月20日午前11時からアメリカ大統領就任式が執り行われました。


会場となる連邦議会議事堂前には、およそ200万人もの熱狂的な聴衆が集まり、副大統領のバイデン氏の宣誓に続いて、
バラク・フセイン・オバマ大統領の就任宣誓が行われました。

就任式に参加するためのチケットは、プレミアがつき数千ドル以上の高額になったものもあったそうですが、その高額チケ
ットを購入してまで当日就任式に参加した聴衆は、オバマ氏の一挙一投足に歓声をあげるというフィーバーぶりでした。

就任式に参加できなかった人々が全米各地で就任式を見守りました。
スタンフォード大学でも、各学部・研究所等にある各講堂に設置されたスクリーンで、教授も学生も一緒に就任式を視聴し
ました。講堂内では、就任宣誓が始まるとみんな立ち上がり、また大統領の就任演説はもちろんのこと、各スピーカーが話すたびに、拍手が起こり、就任演説でオバマ大統領が口ごもるとみんなで茶化し、クライマックスの国歌斉唱の時には集まった多くが立ち上がり、胸に手をおいて全員で合唱しました。そこには、ワシントンDCとカリフォルニアの距離を感じさせない程の熱気があり、就任式の感動を味わうことができました。今日は、l全米各地で、深夜まで新大統領誕生を祝うパーティが延々と催される予定です。

この就任式を通して再認識したことは、2年間の長丁場に亘った激しい大統領選挙を制して圧勝したオバマ大統領は、単純に初の黒人大統領というだけではなく、アメリカが宗教、言語、文化の寄せ集めの伝統を持った国であり、オバマ大統領は自らその寄せ集め国の結束のシンボルとして、国民の支持を集めたのだということです。

そのことは、就任演説の中で「米国は、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教、ヒンドゥー教、そして無宗教者からなる国家で
ある。この寄せ集めの伝統は、国の弱さではなく、強さの証だ。過去の人種隔離という苦い経験から脱却し、国がより結束したことで、過去の敵意はいつか過ぎ去ると信じている。世界においても、今後、共通の博愛が生まれるだろう。アメリカは新たな平和の時代の実現をリードする新しい責任を果たさなければならない」と力強く宣言し、今後の国の方向性を国民に呼びかけています。

明日からいよいよ新政権が本格的に始動します。
今日のウォールストリートジャーナルの社説では、このように新大統領にエールを送っていました。「オバマ氏がこれまで語ってきた国の希望(ホープ)がいよいよ具体化される時がきた。その過程においては、これまでの支持者の利益に反する意志決定がなされる場合もあり、困難な道のりとなるだろう。しかし、オバマ大統領がこの逆境の中、どんな力強いリーダーたり得るか全アメリカ国民が、世界が注目している」と。

寄せ集め文化のアメリカが、様々な違いを乗り越えて、共通の危機感をもつことで、国内をより結束させ、新たな平和の時代を先導する役割を引き続き果たしていけるのか、47歳の新大統領の新政権に期待が集まります。