日本の基幹産業を支える一翼を担う
「濱田重工株式会社」は、1898年に官営八幡製鐵所・東田第1高炉のガス管工事をきっかけに創業。以来120年超もの間、鉄鋼関連事業の技術を高め、日本の工業界の発展を支えてきました。また、培った技術力をベースにエンジニアリング事業を始め、大型クレーンや各種コンベアなどの搬送機器メーカーとしての地位も確立しました。さらに、いち早く環境保全や資源リサイクルに取り組み、1991年からはシリコンウェハーの再生加工を主とする半導体事業を開始。2014年には、北九州市が進める環境未来都市計画に呼応し、太陽光発電事業もスタートさせています。
「重工」のイメージを超えた事業展開
現在同社では、鉄鋼関連事業・エンジニアリング事業・半導体事業の3事業を柱とし、熊本とマレーシアの2拠点体制で半導体事業を展開。なかでも熊本工場は、同事業開始時からの基幹工場として重要な役割を担っています。顧客である国内外の大手メーカーから、使用済みのモニターウェハーやダミーウェハーを預かり、温湿度・清浄度が厳密に管理されたクラス1~1000のハイレベルクリーンルームにて、研磨や洗浄等の処理を施して再生しています。厳格な検査に合格したウェハーを顧客に戻すことで信頼を得、同分野では世界トップクラスのシェアと技術力を有するまでになりました。
「誠心」で人と自然に対し新たな歴史を紡ぐ
半導体業界は日進月歩のスピードで技術開発が進み、顧客からの高い要求に応えるためには日々の研鑽が欠かせません。それを可能にしたのは、同社の企業理念「誠心(まごころ)」の下で綿々と受け継がれてきた、人を大切にする企業風土です。社員へしっかりとした研修や教育、配属後のサポートを施すことが成長の原動力となっています。また、阿蘇山での植樹活動など自然環境保護にも積極的に取り組み、自然との調和と地域社会との共生を目指しています。