最先端の技術を世界へ発信!
「熊本部品株式会社」が主に手掛けるワイヤーハーネス(自動車用組電線)とは、情報回路をコンパクトにまとめた、いわば“車の神経”のようなもの。ドライバーの意志を車に的確に伝えるという重要な役割を果たしています。その分野で世界トップクラスのシェアを誇る「矢崎グループ」の一員として、1990年に天草で創業した同社。電気自動車の普及に伴う需要の高まりなど、時代の変化に合わせ、同グループの生産の80%は海外で行っています。一方、同社では品質や生産性向上を研究し、世界各地の工場へその技術を伝える役割を担っています。トルコ、ブラジル、モロッコなど、各国の工場から研修に訪れるので、天草にいながら国際交流を図れるのもメリットの一つです。
工場見学や採用でも地域と密な関係
「地域とともにある企業 社会から必要とされる企業」と社是にある通り、さまざまな形で地域貢献に取り組んでいるのも同社の特長です。地元中高生の工場見学やインターンシップを受け入れているだけでなく、地元の若者や障がい者を積極的に雇用。また長年、「天草宝島国際トライアスロン大会」に協賛したり、近隣住民を招いての夏祭りを開催するなど、地域とともにその歩みを重ねています。
生まれ故郷で働ける喜びを提供
天草地域の若者の多くは、高校進学や卒業とともに域外に出てしまいますが、「働く場所(会社)があれば地元に残りたい」という気持ちを持つ人も少なくありません。同社は、そうした若者の受け皿にもなっており、社員のほとんどを天草地域出身者が占めています。そうした“地元愛”にあふれた社員が多く働いているのも、同社の特長といえます。