日本の産業を支える高精度金型
昭和44年の創業以来、高い技術力を誇る超硬合金加工メーカーとして日本のものづくりを支えてきたのが「ナカヤマ精密株式会社」。スマートフォンのケーブル接続部分に使用するコネクタの金型や、半導体・ICチップの電子部品を成形する際の金型部品、耐摩耗精密工具などを製造しています。精密機器を動かすために必要な、極小で精緻な部品を作る原型となる高精度の「金型」で、日本の製造業に貢献しているんです。
名工が伝授する技術者の技と精神
同社の技術力が広く知られるきっかけになったのが、全国の製造業者が技術とアイデアを注いだコマを対戦させる「第2回全日本製造業コマ大戦 九州沖縄予選」での優勝! さらに、全国大会では「単独回転時間部門」で、13分25秒を記録し3位入賞を果たしました。技術力を身に付けるため、入社後の研修では「現代の名工」に選ばれた熟練技術者が手仕上げでの平面加工を伝授。研修を通して、技術者としての心構えだけでなく、微細加工を可能にする“五感”を培います。
次世代技術への研究や投資も積極的
体で覚えた感覚と問題解決のためのノウハウやアイデア、そこに最新装置を使うことで、高付加価値の製品を生み出す同社。2013年には菊陽町で、温度±0.5℃以内、湿度±10%以内を常に保つ「テクニカルセンター」の操業を開始し、ナノメートル(10億分の1メートル)単位の超精密加工を行う環境を整えました。また、大学との共同開発で、医療装置などの新分野にも踏み出し、今後も熊本から全国、世界へと高品質製品を送り出します。